電子雑誌『にごたな』の販売が始まりました
どうも片倉青一です。
タイトル通り、電子SF雑誌『にごたな』の販売が始まりました。
世界標準時で2月31日22時00分に発刊となりました。
2月中という言葉に嘘は無かった(不正は無かった)。
拙著、遊星ジャーナル『大いに偉大なる重力の遊星』
を掲載して頂いております。
●あらすじ
一匹の猫と女子大生の二人は、新たに発見された遊星の報を受け、取材に出向く。
一匹と二人はその遊星で、重力を崇拝する集団に遭遇する。
彼らは、彼らの崇める中性子星がブラックホール化することを熱望していた。
逆立ちして「重力崩壊!」と唱えながら。
●書きだし
人類が地球外の遊星へ行くために最低限必要なものは、猫と、小さな部屋である。部屋には扉が二つ必要で、うち片方には猫用の出入り口がなければならない。
より具体的には、大学の片隅にある茶室でよい。茶室は薄暗い雑木林の中にあって、あちこち苔むしていて、ささくれていて、傾いていて、およそ侘び寂びという概念を体現することについて、完璧なまでに失敗している。
それでは、二〇世紀懐古型スラップスティックSFをお楽しみください。
ご購入は以下からどうぞ。
・BCCKS(推奨)
BCCKS標準のリーダもありますし、好みのEPUBリーダを使ってもよろしいかと。
PCで読む場合は Chrome Extension の Readium あたりがお薦めです。
・Kobo
・Reader Store
・ブックパス
・iBooksで読みたい方へ
①BCCKSにて『にごたな』の購入手続きを行う
②EPUBをダウンロードする(下図左下)
③ファイルを開くアプリを選択する際にiBooksを選択する
※ストアにも配信されるようですが、BCCKSより遅くなります
●謝辞
今回の遊星ジャーナルの執筆にあたり、多くの方々にご助力をいただきました。
まず、話の中核となった中性子星のイロハについてご教授くださった
蒼天さん(@S_Slfgvm)
アイデア出しおよび査読にお付き合い頂いた
マライヤさん(@Mariah_Bastet)
芦山さん(@ashiyama)
査読と校正にご協力いただいた
風野湊さん(@feelingskyblue)
りんごさん(@acple)
フメイさん(@imi_humei)
きせいさん(@kisei_spr)
皆様のおかげで刊行の運びとなりました。
この場を借りて御礼申し上げます。
●余談:遊星ジャーナルについて
遊星ジャーナルは、とある公募向けにコツコツとプロットを組み上げてありました。
あとはストーリーをどうしようかなあと考えていたところ、
たまたま昨年の12月27日に電書ちゃんの公募告知
を見て執筆を決意。
ストーリーのアイデア出しを12月中に終わらせ、
1月3日に蒼天さんのご教授を受けて執筆開始、
1月6日に書き上げた時点で15964字。
削減に削減を重ね、10999字に収めたのが1月10日(たしか)。
突貫工事にもほどがありますが、
事前にプロットを作ってあったこと、
なりふり構わず知人を巻き込んだこと、
これらが奏功して(お題不備だったにもかかわらず)、
審査員の方々全員から票を頂くことができたのではないかと思っております。
今回は『初代にごたなチャンプ』の称号を頂きましたが、
同じく選出された皆様のこれまでの活躍ぶりを拝見するに、
「うかうかしてるとそのまま消え去るな、こりゃ」などと痛感しております。
ヘール・ボップ彗星にならないよう今後とも書き続けていきますので、
どうかお付き合い頂ければ幸いです。
※アイキャッチ用画像