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漫画|メイドインアビス




 メイドインアビス(1)~(4)



 あるとき発見された大穴、アビス。



 『全て踏み明かされたこの世界の 唯一最後の深淵である』

 本分より引用



 アビスから発掘される『遺物』は千金の価値を持つ。

 名誉、金銭、好奇心、それぞれの理由で、それぞれの『探窟家』がアビスで命を落とした。

 『探窟家』が集う穴の外縁にはいつしか街まででき、『探窟家』は相互扶助の組合を作り、『探窟家』を志す者へ訓練を施すようになった。



 そんな大穴に挑む幼い少女、リコは、アビスの第一層で一体のロボット、レグと出会う。

 レグは記憶を失っていたが、すぐに順応し、探検隊の見習いとして生活することとなる。

 そんなとき、偉大な探検家であった母親からの手紙を受け取ったリコは、レグと共にアビスの底を目指すことを決意する。

 推定深度20000mの奈落の底で、リコとレグを待ち受けるのは一体――



 とまあそんな概要です。

 まずは作画の丁寧さが素晴らしい。異世界感がよく描かれていて、眺めているだけで幸せになれます。まるで絵本のようなファンタジー。

 また、探検隊の『笛』という階級システムは人物の練度を端的に表現できて良いなあとか、そのために見習いの『赤笛』であるリコが挑もうとしていることがいかに無謀なことであるのかとか、そういった要素で色々と説明ができてしまっているのも良いですね。

 そして『アビス』に挑んだ者たちが地上へ帰ってこられない本当の理由。これは読んで『その手があったか』と感心していただきたいので、是非とも本文にて。



 と、これだけ書くと『ほのぼのな冒険ファンタジー』っぽいんですが。

 アビスと銘打つだけあって、話が進んでいくと(つまり深く潜っていくと)徐々にそのエグさ、えげつなさが姿を見せ始めます。



 リコがボタボタと血の涙を流し、

 リコが何度となくゲロを吐き、

 リコが毒に冒された上腕を切断しかけ、

 リコが胎児の頃に○○○いたという過去が明らかにされ――



 ……リコがリョナられる話ではありません。念のため。

 他のキャラもひどい目に逢っています。(なおひどい)



 表紙の可愛らしさだけに惹かれて購入すると(良くも悪くも)裏切られます。

 僕は良い方向に裏切られてワクワクしていました。




 とはいえ『境界線上のリンボ』とか『棺担ぎのクロ』とか『ハクメイとミコチ』が好きな方はきっと好きになるシリーズです。

 あ、あと、『世界樹の迷宮』にドップリだったそこの君にもお勧めだ。





境界線上のリンボ





棺担ぎのクロ





ハクメイとミコチ



 というか境界線上のリンボに2巻があったことが驚きだし、ハクメイとミコチの4巻が1月15日に発売ということを、この記事を書いていて知りました(ポチー)。

 情報を発信しようとしていると知らないうちに情報が集まってきますね。



 異世界感という意味では、メートル法ではなく独自の単位系を名前だけでもいいから使って欲しかったなあとか、調味料に味噌があったりとか(日本なんでしょうか)、味噌はいいとしてもせめて何が原料なのかくらいは書いてくれると想像が広がりんぐなのになあとか、そういうところはもっともっと徹底してほしかったなーという印象はあります。

 けれど、それらを差し引いても十分に魅力的な本作。



 あとですね、旦那。こいつはナイショなんですがね。



 2巻でロリとショタの上裸を拝めますよ。

 ロリの全裸も拝めることが分かりましたよ。

 ゲロ吐いたり上腕切断未遂したりしますが。



©青聿書房 Aofude Shobo